2023年は本石灰町大崎神社水神祭を行いましたので、お知らせいたします。
【令和5年5月24日】本石灰町大崎神社水神祭について
令和5年5月24日(水)。
本石灰町大崎神社にて『水神祭』が執り行われました。
諏訪神社より新宮司の吉村様にいらしていただきました
諏訪神社より2023年4月より新しく就任された吉村宮司にいらしていただき、本石灰町の役員の出席で水への感謝と商売繁盛を願い水神祭を執り行いました。
黒田官兵衛『水五訓』のおはなし
吉村宮司からは、黒田官兵衛の「水五訓」のお話をしていただき、新たな発見と学びをいただくことができました。
戦国時代、豊臣秀吉の知恵袋といわれた黒田官兵衛(黒田如水)の教えです。
水というものを通して、人間としての生き方を教えてくれる言葉です。
一.自ら活動して他を動かしむるは水なり
率先垂範せよ。
自ら動いて模範を示すことによって、周囲を牽引しよう。
二.常に己の進路を求めて止まざるは水なり
自ら考えて道を拓くことを心がけよ。
困難に直面して、自分の可能性をあきらめてしまってはいけない。
苦しい時もじっと耐えて努力を続けていけば、大きな力となってかえってきます。
三.障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり
あきらめることからはなにも生まれない。
たとえ障害や壁があったとしても、その間に貯える力は(ダムのように)増していくから、苦しい時もじっと耐えて努力を続けていこう。
流れを止めることなく、信じた道に向かって動き続けていこう。
四.自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり
人を追いやることをせずに共に頑張ろう。
嫌いな人だからといって、その人を追いやったりせずに、良いところを見つけて共に頑張ろう。
目的は皆同じ。
五.洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり
雪と変じ霰(あられ)と化し凝(ぎょう)しては玲瓏(れいろう)
たる鏡となりたえるも其(その)性を失はざるは水なり
常に自然の理(ことわり)にそって物事を考えよ。
水は温度の変化、器の形によって次々と自らの形を変える。
性質は変わらないが、温度は変わるし、入れ物を変えればカタチも丸や四角に変わるのが水。
しかし、その本質は一切変化することはないのだ。
我々人間もまた、変化に対応するのに常に柔軟でなければいけない。
与えられた環境の中でいかにして如何に柔軟に変化し、最大の努力を行えるかが大切である。
水に感謝する
日本に暮らしていると水への感謝を忘れがちですが、世界的に見たときに水不足は非常に深刻な問題として取りざたされています。
水への感謝を忘れずに、暮らしていきたいものです。
また一方で、水は時として大きな災害をもたらします。
長崎は、長崎大水害による災害を経験した町でもあります。
水神様の鎮魂の為にも、このような祭りは継承していきたいと思うところです。
直会(なおらい)
直会(なおらい)は本石灰町自治会役員のみで行い、2023年の長崎くんち奉納踊り「御朱印船」の小屋入り(6月1日)に向けての役員会も兼ねて本石灰町自治会館の2階で行われました。